ストリーミング
プログレッシブダウンロードとストリーミングの違い
プログレッシブダウンロード(HTTP)
動画ファイルを従来のWebサーバーに保存し、HTTPを通してそのファイルをダウンロードする事を「プログレッシブダウンロード」と呼びます。これは動画再生の為に従来のWebサーバしか必要としません。プログレッシブ(HTTP)ダウンロードはインターネット経由でファイルを転送する最も一般的な方法で、Webサイトにアクセスするとその全ての要素(テキストと画像)がこの方法で転送されます。
これはINTER-STREAMにおいてもデフォルトの方法です。動画がHTTP経由で再生されるとINTER-STREAMの動画プレーヤーはWebサーバーにファイルを要求し、サーバーは動画ファイル全体をINTER-STREAMに転送し始めます。
メリット
・必要なのは従来のWebサーバーだけです。
・動画ファイルが完全に転送(ダウンロード)されると、待つことなくいつでも再生を開始できます(動画全体がコンピュータに保存されます)。
デメリット
・動画の特定のポイントから再生を開始のにそのポイントがダウンロードされるまで待つ必要があります。
例えば 動画全体の再生時間が30分ある中で25分から再生を開始するには、ほぼ全てのファイル(25分まで)がダウンロードされるまで待つ必要があります。
・動画ファイル全体がダウンロードされるので、非常に簡単にコピーされてしまいます。
・特に大きな動画ファイルの場合、帯域幅を大幅に浪費します。
例えば、高速インターネット接続を使用しているユーザーが数分程度の動画を再生し始めたとします。しかしこのユーザーはたったの30秒間それを見ただけで別の動画の再生を始めるかINTER-STREAMから離れてしまいます。インターネットの接続速度が十分に速い場合は、数分の動画ファイル全体をダウンロードするには30秒あれば十分です。つまり帯域幅を大幅に浪費することになります。
ストリーミング
プログレッシブダウンロードとは反対に、ストリーミングはデジタルビデオ/オーディオの転送用に最適化されたメディアサーバーを介して行われます。
転送はINTER-STREAM(ビデオプレーヤー)とメディアサーバーの間で送受信されるメッセージによって行われます。これには2つの側面があり、1つはデータ転送用、もう1つは"play","pause","seek"等の制御メッセージの送信用です。StreamClip拡張機能を介したINTER-STREAMでは、メディアサーバー経由でストリーミング動画を再生できます。
ストリーミングを使用して動画を再生するとメディアサーバーとINTER-STREAM(ビデオプレーヤー)が接続され、サーバーは視聴中の動画の「フラグメント(断片)」の転送を開始します。スムーズな再生を保証する為に、動画の「フラグメント」は現在の再生時間に数秒の長さの「バッファ」を加えたものに対応します。動画ファイルが全体的に転送されることはありません。
メリット
「リニア」広告のサポートは広告機能拡張と統合されています。INTER-STREAMの広告ポリシーに従って広告は挿入されます。また、VASTの"skipoffset"設定或いは(VASTフィードで設定が指定されていない場合は)I・フルダウンロードを待たずに、動画の任意の時点で再生を開始できます。再生はすぐに始まります。
・視聴中の動画(および小さなバッファ)のみがユーザーに転送されるため、帯域幅を節約できます。
- 動画ファイルがユーザーのコンピュータに保存されていないため、動画の保護が強化されます。コピーすることはより困難となります。
デメリット
・メディアサーバーまたはストリーミングサポート付きCDNが必要となる為、よりコストがかかります。